2022/10/20

びわ湖疏水船に乗船しました。

京都の蹴上からびわ湖疏水船に乗船して、大津まで行ってきました。疏水船はエンジンを吹かしながら、猛然と流れに逆らいながら、遡上していきました。小さな船にしては、びっくりするほどの馬力でした。途中4つのトンネルを抜けて進んでいきました。トンネルの中は少し肌寒いほどで、この時期はジャケットを羽織った方が良いような感じでした。4つのトンネルのうち、3つは手掘りによるもので、明治の時代に人力に頼るだけの大変な作業だったと思いました。大津に一番近い第一トンネルが一番長くて、全長が2,436メートルもあります。疏水のトンネルのそれぞれの洞門には、扁額が掲げられており、揮毫したのは初代内閣総理大臣の伊藤博文をはじめ、政府の要職を歴任した明治の元勲たちで、このびわ湖疏水の建設が、当時の巨大事業であったことが読み取れます。大津の船着場に着くと、すぐそばには三井寺があります、近江八景の「三井の晩鐘」でも知られる天台寺門宗の総本山です。春は桜、秋葉は紅葉の名所でもあります。初めて乗船したびわ湖疏水船でしたが、歴史を感じました。疏水の方の視線から、堤防上に植えられた桜の樹を見上げると、春はさぞかし綺麗なんだなぁと思いました。