奥家住宅
泉州に残る最も古い農家住宅です
奥家住宅は、泉佐野市の南中樫井の熊野街道沿いに1600年頃に建てられた住宅で、泉州地域に残る農家住宅としては、最も古いものです。
屋敷地は熊野・紀州街道に面し、大阪夏の陣、紀州藩の参勤交代、葛城修験などとの関係が深く、当時の貴重な文書なども保管され、近世の地域史を現在に受け継ぐ貴重な歴史遺産です。
東西約46m、南北最大42mの約524坪(1732㎡)と地域では特に大きなお屋敷で、重厚な門構え、客人を出迎える式台玄関や二間続きの座敷、土間空間を支える巨大な棟持柱、池や築山、かつては森御殿と呼ばれた聖護院ゆかりの草葺建物があったとされる純和風庭園などからも当時の栄華を物語っています。
母屋(奥座敷を除く)のほか、長屋門・土蔵・土塀が国の重要文化財の指定を受けました。