2022/08/22

高野山 夜の楽しみ方

今から1200年以上前、空海によって開かれた天空に浮かぶ宗教都市「高野山」。今回は、都会の喧騒を感じさせない聖地ならではの静かな夜の楽しみ方「壇上伽藍ライトアップ」についてご紹介します。

 「壇上伽藍エリア」は「奥之院エリア」と並ぶ、高野山の二大聖地のうちの一つです。空海が高野山を開山した際に真っ先に整備に取り掛かった場所であり、塔やさまざまなお堂、門、鐘などさまざまなものが集まるエリアです。

 その壇上伽藍エリアでは日没から夜明けにかけて年間通してライトアップが行われており、日中とは一味違った風景を楽しむことができます。たくさん見どころがありますが、おすすめスポットを少しだけご紹介。

・「根本大塔」

 見た目は二階建てに見えるこの塔は、実際は中が吹き抜けになっており、一階建て。下層部が四角、上層部が円形の斬新なデザイン。実は、この塔、空海自身がデザイン・設計を手掛けたもので、宗教家としてのみならず、多方面での活躍をしていた空海の多才っぷりを感じることができるスポット。

・「中門」と「四天王像」

 この中門は、高野山開山1200周年を記念して2017年に再建されたもので、新しくてとても綺麗。仏像は、四天王の中の「多聞天」。門の内部の施設を守るため、邪気を祓い、日夜ガードマンとして奮闘してくれています。

・「大塔の鐘」

 日本で4番目に大きな鐘ということに由来し、高野四郎とも呼ばれています。現在も鐘は実際に使われています。全体的にカラフルな建造物の中で、ひときわ白さが際立ち、とにかく美しいです。

 虫の声、風そよぐ音、そんな自然のおりなすハーモニーを楽しみながら、宿泊者だけのとっておきの時間、「夜の神秘空間」を是非体験してみてください!